2回転のお話

何か少し盛り上がったので、2回転コマンドの話をば。

 

■「前歩き2回転」は非常に理にかなった入力

オボロさんが前にテクテク歩いてケツかます動画はたくさんあるけど、あれを単なるネタとして見てる人は甘い甘い。そもそも、前歩きで2回転を出すのはとても効率的で確実な手番なんです。

まず1つは、単純に間合いを詰めて投げに行けるということ。最後のレバー入力が後ろ歩きの方向だと、吸える状況がかなり限定されちゃうのね。前歩きなら逆に色んな組み立てができる。

もう1つは、最後が斜め入力になることによる失敗がないこと。回転系のコマンドは最後のレバー入力が ↑ ← ↓ → のどれかでないとNG!って聞いたことがあるんだけど、体感的にもそんな気はする。これを前提として、歩き2回転の場合は ← か → に入れた状態でボタンを押すことになるのでミスがない。

 

■理想の入力方向

前述も踏まえて、理想のレバー入力方向は間違いなくこれだと思ってます。

 

 1P:↑ ← ↓ → ↑ ← ↓ →

 2P:↑ → ↓ ← ↑ → ↓ ←

 

何でこれが理想かというと...

 (1) ↑の入力2回が早く終わる

 (2) 最後一歩手前のレバー入力が ↓

 (3) 最後のレバー入力が前歩き

特に(2)。知ってるかもしれないけれどセイヴァーの2回転投げはレバーの入力猶予、最終レバー入力からのボタン入力猶予が非常に長い。例えば1P側でジャンプ中に↑ ← ↓ → ↑ ← ↓と入力して着地した場合、少ししゃがみを見せてから → で歩いて投げ、なんてことも可能。

最後の入力を ↓ から → とすることで、上記の入力猶予を最大限に生かすことができるというのがポイント。歩き距離の延長や、密着ズラシ打撃に見せかけるフェイントが主。

↑ から → だと、入力猶予を100%生かすのは実質不可能だよね(ジャンプに化ける)。

 

■最初は前ジャンプから練習

という訳で、上手くなるための練習方法。既に書いちゃったけど、練習する場合はまず前ジャンプからがいいと思います。

 1P:ジャンプ中に ↑ ← ↓ → ↑ ← ↓ (着地) → +KK

 2P:ジャンプ中に ↑ → ↓ ← ↑ → ↓ (着地) ← +KK

コショーにも聞かれたので教えたけど、回すのは本当にゆっくりで大丈夫です。最後はしゃがみ着地して波動拳をKKで打つイメージ。慣れたらKKを遅らせる。もっと慣れたらジャンプ攻撃当てorスカシを混ぜていく。

 

■立小P(orダッシュ立小P)や、ダッシュ遠小Kからの2回転

 1P:(立小P or 遠立小K)フォロースルー中に ↑ ← ↓ → ↑ ← ↓ → +KK

 2P:(立小P or 遠立小K)フォロースルー中に ↑ → ↓ ← ↑ → ↓ ← +KK

小技のフォロースルー中に ↑ を2回通せれば勝ち。小Pはフォロースルーが非常に長いので割と簡単にできる。

小Kになるとフォロースルーが非常に短くて難易度がヤバいです。ただその分小Pよりも有効性がはるかに高い(相手の意表をついて2回転を決められるので)。

 

ダッシュからのノーモーション2回転

 1P:ダッシュ後に → ↓ ← ↑ → ↓ ← ↑ +KK

 2P:ダッシュ後に ← ↓ → ↑ ← ↓ → ↑ +KK

あれ?回転方向逆じゃん、って思った人いるよね。これは1度目の後ろ入力でダッシュにキャンセルがかかっちゃうからです。この条件で、理想の方向でレバーを回し切るのは人間の速度ではまず無理かと思ってます(2度目の ↑ 入力がほぼ確実にジャンプに化ける)。なので、あえて最後を ↑ にするという話。

これが出来たらダッシュメガスパが全部2回転に化けるわけだけど、レバーとボタンのタイミングがシビアすぎて安定させるのは無理=実戦では使えないと判断してます。まー、トレモとかで気晴らしにやる程度ならいいかもしれない。

 

以上、2回転に興味がある人向けのお話でした。